住む人と共につくる自然素材の家
精華町光台4丁目に、石臼挽手打ち蕎麦店「蕎麦人」を建築、、
2005年12/20にOPENされました。
オーナーのYさんは、日本料理店で料理人として活躍される中で、蕎麦の魅せられ、
とうとうご自分で、手打ち蕎麦の店をOPENされることになりました。
蕎麦の甘みをころさないように、機械ではなく石臼挽きにこだわり、
Yさん自ら毎朝、手打ちされます。
1Fは店舗、2Fは住居の店舗併用住宅です。
店舗は、和風のイメージを残しつつも都会的でシャープなものにしたいというオーナーの希望のもと、
毎週打合せをしながら、工事進めました。
蕎麦人(そばじん)
京都府相楽郡精華町光台4丁目45-10
TEL 0774-94-5332
テーブル製作の様子
大通りに面した外観。 西日を避けるため、ひさしを深くとっています。 |
カウンターはブビンガの一枚板。アフリカ原産マメ科の材で、硬くて水に強く赤っぽい木目が特徴です。長さ460cm厚さ7cmあり、どっしりとした重厚感があります。 | 土間は墨色のモルタルで仕上げました。 | 座敷席の天井は無節の杉。深い庇の軒裏まですきっとした杉材が通り、外部との連続性を出しています。 |
蕎麦の手打ち室。 手打ちはお店の特徴でもあることから、他の部分の内装とは趣を変えて、白レンガ貼りの壁にし、スポットライトで演出性を高めています。 |
座敷席の床とカウンターも、あたたかみのある杉の無垢材。 テーブルは、松の古材丸太と杉を使って製作し、柿渋とベンガラで塗装してあります。OAKSの家具はこちら |
座敷席・カウンターの反対側は少し雰囲気を変えて、吹抜けのボックス席にしました。 壁は砂漆喰を塗り、コテあとを残して、ざらっとした質感を出しています。 |
ボックス席の大テーブルは8人掛け。座敷席と同じく、松の古材で製作しました。 (下の方に、製作までの様子を紹介しています。) |
床は墨モルタルに所々鉄平石を貼っています。 (下の方で、建築中の左官仕事を紹介しています。) |
手洗い室とトイレ。天井・腰板は杉です。 | 手洗いのボウルは、オーナーYさんの陶芸の師匠・大塩昭山氏の作、赤膚焼きです。 | |
深い庇を柱で受け、雨の日も駐車場から楽にアプローチできます。 | 店舗の玄関。黒っぽい洗い出しに鉄平石貼り。 軒裏は無節の杉でスキッと仕上げ、扉もスプルース材でシンプルなデザインにし、和風を残しながらも都会的でシャープな雰囲気に、というオーナーのご希望を表現しました。 |
2Fの住居部分の窓には、店の雰囲気に合わせて塗装した木格子を取り付けました。 | 北側の吹抜け部分はスパンドレル貼りとし、シャープな雰囲気を出しています。 |
店舗玄関を入ったところ。 OAKSの建具はこちら |
そば釜。 | 完成パーティーにて。右手中央が店主Yさん。 | 店主Yさんご家族と、OAKSのスタッフ、そして大工さんたち。 |
建築に先立って製作した1/100の模型。 |
材のとり方(どの方向に木を切っていくか)について検討
しているところです。家具作家(右)の要望を聞き、製材屋さんが
慎重に寸法を決めていきます。
大きな帯のこに通して、丸太はあっという間に板になります。
砂漆喰塗りの様子
テーブルのデザインスケッチです。
左は8人掛けの大テーブル。
右は座卓。
松の古材(写真上)と杉で作ります。
一枚一枚違った表情の板を、4台のテーブルに作り上げてもらいます。
自作の手作り家具の個展も開かれている杉尾さんに、店舗の雰囲気を説明。
現場へも何度も足を運んでもらった上で、デザインから製作までを協力してもらっています。