うっそうとした鎮守の森に佇むお宮さま。
小高い山の小道を登りきったところに社務所があります。
ここの集落を静かに永々と見守ってきた、そんな雰囲気が漂っています。
この社務所も前回の工事で改修しました。今回は、正面の拝殿の改修工事です。
丸太の足場を組んでシートで養生したあと、屋根をめくります。
屋根裏から、かつての棟札が出てきました。
この拝殿の棟上げは、「昭和38年」と記されています。
垂木や野地板の腐ったところを差し替え、屋根の銅板を葺き替えます。
天井も新たに貼り替えて、柱や欄間飾りの塗装をします。
古いものをなるべく使い、デザインを変えず、そして厳しい環境に長年耐えうるのもにするのが
今回の改修工事のコンセプトです。
現場での大工さんとの議論に熱が入ります。
12月20日、予定していた工事が完了しました。
一新された拝殿で、年末年始の行事が執り行われます。
拝殿の屋根。
写真中・右は、垂木、野地板を新しいものに取り替え、最後の銅板が葺き上がったところです。
新しい銅板が周囲の風景に反してビカビカに輝きます。
ただし、これもほんの数週間で緑青がつき、いわゆる銅色になります。
住む人と共につくる自然素材の家
屋根を葺き終わってから天井を直します。
格天井の格子はそのまま残し、
塗装した後、天井板を張替えます。
■木津川市西ノ宮神社様 拝殿改修工事
拝殿の内側の塗装工事です。
ベンガラの古いものをペーパーで落とし、
下塗りを重ねた上に仕上げ塗装を行います。
細かな彫物の中にも塗料を流し込みます。